TeXについて
TeXとは・・・
TeXとは世界中で広く使われている、組版(くみはん)ソフトです。読み方は「テック」または「テフ」と読むようです。
このソフトが出来た背景として、TeXの生みの親であるDonald
E. Knuth氏が彼の著書を作る際に、最初は職人が
活字を組む活版印刷を用いて作ったのですが、第2巻第2版からは職人確保の難しさからコンピュータの組版を
利用することとなりました。しかし、当時のコンピュータの組版は活版印刷と比べると明らかに見劣りするものであり、
Donald E. Knuth氏はこの出版を見合わせ、活版印刷に劣らない組版をコンピュータで行えるソフト「TeX」を
開発するに至ったそうです。
何が出来るの?
んで、何が出来るのかと平たく言いますと・・・
●きれいな印刷物、電子ドキュメントを作成できる
●数式、化学式を含んだ専門的な小論文、あるいは音符など特殊な記号を含んだ文書を書くのに最適
一番の特徴はなんと言ってもきれいな印刷物が出来ると言うことですね。本来ならはかなり高価なプリンタ
でなければ出力できない ような文書も、自宅にあるフツーのプリンタで印刷できるようになります。
またワードなんかでは挿入できない専門的な数式や化学式を含んだ文書も作成できるので、科学者など
その道の専門家が使いこなせば、強力な論文のパートナーとなるでしょう。
そんな専門家でなくとも、私個人であれば「きれいな楽譜を印刷する」というように使用したり、
その他の使用法も汎用性に富んでます。
TeX使用の流れ
このTeXと言うソフト、ワード(ワープロソフト)やらフィナーレ(楽譜作成ソフト)のような役割を果たすことの出来る
ソフトなのですが、使い方は文書や楽譜を書くと言うよりも、手書きでwebページやプログラムを書くのに似ています。
つまり俗に言う「ソース」を書くことになるのです。初心者の方には分かりずらいかと思いますが、規則に基づいた
呪文のようなテキスト文書を書いて、「TeX」と言うソフトにかけることによってキレイな印刷物が出来上がるのです。
簡単に言うと、あなたが設計図(「ソース」と言う規則に基づいたテキスト文書)を書いて、
職人(「TeX」と言うソフト)に渡し組み立ててもらうと言う感じでしょうか。
参考: 組版ソフト TeX「超」入門
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